初心者トレーニーのための背中トレーニング完全ガイド
1. はじめに:なぜ背中トレーニングが重要なの?
筋トレを始めたばかりの皆さん、こんにちは!今日は背中のトレーニングについて詳しくお話しします。「背中なんて見えないし、胸筋や腕の筋肉の方が大事でしょ?」と思っている方、ちょっと待ってください!
背中の筋肉は私たちの体の中でも最大級の筋肉群の一つです。しっかりと鍛えることで、以下のようなメリットがあります:
- 姿勢の改善:デスクワークで丸くなった背中をまっすぐに
- 代謝アップ:大きな筋肉を鍛えることで基礎代謝が向上
- 逆三角形のシルエット:広背筋を鍛えることで理想的な体型に
- 肩こりの解消:背中の筋肉バランスを整えることで肩の負担を軽減
- 他の種目のパフォーマンス向上:背中は多くの動作で重要な役割を果たします
背中の筋肉は自分では見えにくいため、「効いている感覚」を掴むのが最初は難しいかもしれません。でも心配しないでください!正しいフォームで続けていれば、必ず効果を実感できるようになります。
2. 背中の筋肉を知ろう!基本解剖学
効果的なトレーニングをするために、まずは背中にどんな筋肉があるのかを理解しましょう。難しい専門用語は使わず、シンプルに説明します。
主要な背中の筋肉
広背筋(こうはいきん)
背中で最も大きな筋肉。羽のように広がっているため「ラット(lat)」とも呼ばれます。逆三角形の体型を作る主役です。
僧帽筋(そうぼうきん)
首から肩甲骨にかけて広がる筋肉。上部・中部・下部に分けられ、それぞれ役割が異なります。
菱形筋(りょうけいきん)
肩甲骨の間にある筋肉。肩甲骨を寄せる動作で活躍します。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
背骨の両側に走る筋肉群。姿勢を保つ重要な役割を持っています。
動作パターンで覚えよう
背中の筋肉は主に以下の動作で鍛えられます:
- 引く動作(プル):懸垂やラットプルダウンなど
- 寄せる動作:ローイング系種目など
- 伸ばす動作:デッドリフトなど
3. 初心者必修!基本種目詳細解説
ここからは、初心者の方がまず覚えるべき基本的な背中トレーニング種目を詳しく解説します。
懸垂(チンアップ/プルアップ)
難易度:★★★★☆ 効果:★★★★★
基本フォーム
- バーを肩幅より少し広めに握る
- 肩甲骨を下に下げて胸を張る
- 脚は軽く曲げてクロスさせる
- 胸をバーに近づけるイメージで体を引き上げる
- ゆっくりと元の位置に戻る
初心者向け練習法:
- アシスト付き懸垂マシンを使用
- ネガティブ懸垂(降りる動作のみ)から始める
- 斜め懸垂から段階的に角度を上げる
ラットプルダウン
難易度:★★☆☆☆ 効果:★★★★☆
基本フォーム
- シートに座り、太ももパッドを調整
- バーを肩幅の1.5倍程度の幅で握る
- 胸を張り、肩甲骨を下げる
- 肘を体の横に引きながらバーを胸の上部に向けて引く
- 1秒キープしてからゆっくり戻す
バーを首の後ろに引く「ビハインドネック」は肩の故障リスクが高いため、初心者の方は避けましょう。必ず前側に引くようにしてください。
ベントオーバーロウ
難易度:★★★☆☆ 効果:★★★★☆
基本フォーム
- 足を肩幅に開き、バーベルを握る
- 膝を軽く曲げ、お尻を後ろに突き出して前傾
- 背中をまっすぐ保ち、胸を張る
- 肘を体に沿わせながらバーをお腹に向けて引く
- 肩甲骨を寄せて1秒キープ
- ゆっくりと元の位置に戻す
フォームのコツ:膝とお尻を使って前傾姿勢を作り、背中は常にまっすぐを保ちます。猫背にならないよう注意しましょう。
シーテッドロウ
難易度:★★☆☆☆ 効果:★★★☆☆
基本フォーム
- シートに座り、足をフットプレートに置く
- 膝を軽く曲げ、ハンドルを握る
- 胸を張り、背筋を伸ばす
- 肘を体の横に引きながらハンドルをお腹に向けて引く
- 肩甲骨を寄せて1秒キープ
- ゆっくりと元の位置に戻す
初心者の方にとって最も安全で効果的な種目の一つです。まずはこの種目で背中を使う感覚を覚えましょう。
4. 自宅でできる背中トレーニング
ジムに行けない日でも、自宅で効果的に背中を鍛えることができます。器具なしでできるものから、簡単な器具を使ったものまで紹介します。
器具なしでできる種目
スーパーマン
- うつ伏せに寝て、手足を伸ばす
- 胸と脚を同時に床から浮かせる
- 2秒キープしてからゆっくり下ろす
- 15-20回×3セット
脊柱起立筋を中心に背中全体を鍛えられます。
リバースプランク
- 床に座り、手を後ろについて体を支える
- お尻を上げて一直線の姿勢を作る
- 30秒-1分キープ×3セット
背中の筋肉と体幹を同時に鍛えられます。
簡単な器具を使った種目
タオルローイング
必要なもの:フェイスタオル1枚
- タオルの両端を握り、腕を前に伸ばす
- タオルを引っ張りながら肘を後ろに引く
- 肩甲骨を寄せる動作を意識
- 15-20回×3セット
タオルに抵抗を作ることで、しっかりと背中の筋肉を刺激できます。
ドアフレーム懸垂
必要なもの:懸垂バー(ドアフレーム設置型)
- ドアフレームに懸垂バーを設置
- 通常の懸垂と同じフォームで実施
- できない場合は脚を床について補助をつける
ドアフレーム用懸垂バーは、設置前に必ずフレームの強度を確認し、使用中は周囲の安全にも気をつけてください。
自宅トレーニング週間メニュー例
| 曜日 | 種目 | セット数 | 回数/時間 |
|---|---|---|---|
| 月曜日 | スーパーマン タオルローイング |
3セット 3セット |
15回 20回 |
| 水曜日 | リバースプランク ドアフレーム懸垂 |
3セット 3セット |
45秒 5-10回 |
| 金曜日 | スーパーマン タオルローイング リバースプランク |
3セット 3セット 2セット |
20回 25回 30秒 |
5. ジムでの背中トレーニングメニュー例
ジムには様々な器具があるので、より効果的で多様な背中トレーニングが可能です。レベル別にメニューを紹介します。
初心者向け(1-3ヶ月目)基本メニュー
| 種目 | セット数 | 回数 | 重量の目安 | 休憩時間 |
|---|---|---|---|---|
| ラットプルダウン | 3セット | 12-15回 | 軽めから開始 | 60-90秒 |
| シーテッドロウ | 3セット | 12-15回 | 軽めから開始 | 60-90秒 |
| アシスト懸垂 | 2セット | 8-12回 | 補助重量多め | 2-3分 |
| デッドリフト(軽重量) | 2セット | 10-12回 | フォーム重視 | 2-3分 |
中級者向け(3-6ヶ月目)発展メニュー
| 種目 | セット数 | 回数 | 重量の目安 | 休憩時間 |
|---|---|---|---|---|
| 懸垂(自重) | 3セット | 6-10回 | 自体重 | 2-3分 |
| ベントオーバーロウ | 4セット | 10-12回 | 中程度の重量 | 90秒-2分 |
| ラットプルダウン | 3セット | 10-12回 | 中程度の重量 | 90秒 |
| T-バーロウ | 3セット | 10-12回 | 中程度の重量 | 90秒 |
| デッドリフト | 3セット | 8-10回 | 適切な重量 | 3-4分 |
トレーニングの頻度とタイミング
- 頻度:週2-3回(1日おきが理想的)
- 時間:45分-60分程度
- 他の部位との組み合わせ:背中+二頭筋、または背中単独
・最初は軽い重量でフォームを完璧にマスター
・毎回少しずつ重量や回数を増やす(プログレッシブオーバーロード)
・トレーニング記録をつけて進歩を確認
・わからないことはジムのスタッフに遠慮なく質問
6. よくある間違いと注意点
初心者の方が陥りがちな間違いと、安全にトレーニングを行うための注意点をまとめました。
フォームに関する間違い
❌ 肩がすくんでしまう
問題:肩が上がると僧帽筋上部ばかりが使われ、広背筋に効かない
解決法:肩甲骨を下に下げることを常に意識する
❌ 腕の力で引いてしまう
問題:腕の筋肉が疲れて、背中に十分な刺激が入らない
解決法:「肘で引く」イメージを持ち、背中の筋肉を意識する
❌ 重量が重すぎる
問題:フォームが崩れて効果が下がり、怪我のリスクも増大
解決法:正しいフォームで完遂できる重量を選ぶ
❌ 可動域が狭い
問題:筋肉を十分にストレッチ・収縮させられない
解決法:フルレンジでゆっくりと動作する
安全面での注意点
- ウォーミングアップ必須:軽い有酸素運動と動的ストレッチで体を温める
- 呼吸を止めない:力を入れるときに息を吐き、戻すときに息を吸う
- 無理をしない:痛みを感じたら即座に中止
- 休息をとる:同じ筋群は連日鍛えない(48-72時間の回復期間)
- 水分補給:トレーニング中はこまめに水分を摂取
効果を感じられない時のチェックポイント
- フォームは正しいか?→動画撮影やトレーナーに確認してもらう
- 重量は適切か?→回数を正確にこなせる重量に調整
- 頻度は適切か?→週2-3回の頻度を守っているか確認
- 栄養は足りているか?→タンパク質摂取量を見直す
- 休息は取れているか?→睡眠時間と質を改善
7. プログレッション(段階的な進歩方法)
筋トレで結果を出すためには、段階的に負荷を上げていく「プログレッシブオーバーロード」の原則が重要です。背中トレーニングでの具体的な進歩方法を解説します。
第1段階:基礎フォームの習得(1-4週目)
- 目標:正しいフォームで安定して動作できるようになる
- 重量:軽い重量から開始(正しいフォームで15回できる程度)
- 回数:12-15回×3セット
- 頻度:週2回
- 種目:ラットプルダウン、シーテッドロウ中心
この段階では重量を追求せず、とにかく正しいフォームを身につけることが最優先です。鏡でフォームをチェックしたり、スマートフォンで動画を撮って確認しましょう。
第2段階:負荷の段階的向上(5-12週目)
- 目標:重量・回数・セット数を段階的に向上させる
- 重量:前回より2.5-5kg増加(マシンの場合は1プレート分)
- 回数:10-12回×3-4セット
- 頻度:週2-3回
- 種目:基本種目に加えて新しい種目を追加
進歩の測り方
| 週 | ラットプルダウン例 | シーテッドロウ例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 5-6週目 | 25kg×12回×3セット | 20kg×12回×3セット | フォーム安定 |
| 7-8週目 | 30kg×10回×3セット | 25kg×10回×3セット | 重量アップ |
| 9-10週目 | 30kg×12回×3セット | 25kg×12回×3セット | 回数アップ |
| 11-12週目 | 35kg×10回×3セット | 30kg×10回×3セット | 再び重量アップ |
第3段階:多様性と専門性(3-6ヶ月目)
- 目標:種目のバリエーションを増やし、弱点を克服
- 種目数:4-5種目
- セット数:12-16セット(背中全体で)
- 頻度:週2-3回
この段階で追加したい種目
- 懸垂:自重でできるようになったら積極的に取り入れる
- ベントオーバーロウ:フリーウェイトで安定性も鍛える
- デッドリフト:背中全体と体幹を同時に強化
- ワンハンドロウ:左右のバランスを整える
停滞期を乗り越える方法
誰でも必ず経験する停滞期。以下の方法で打破しましょう:
- 種目の変更:2-3週間同じ種目を変えてみる
- レップレンジの変更:高回数(15-20回)や低回数(6-8回)を試す
- テンポの変更:ゆっくり動作したり、ポーズを入れる
- 休息期間の見直し:1週間完全休息を取る
- 栄養・睡眠の改善:基本的な生活習慣を見直す
8. まとめとアドバイス
お疲れさまでした!ここまで読んでいただき、ありがとうございます。自分も最初は懸垂が1回もできなくて、とても悔しかったのですが、トレーニングを1年強継続していたら自重で15回もできるようになりました!!やはりトレーニングは継続が一番なので無理ない範囲で頑張りましょう
これはCTAサンプルです。
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