ベンチプレスで「80kg・100kg・120kg」を挙げるには体重どれくらい必要?目安を“相対強度”で整理する
「ベンチプレス100kgを挙げたいけど、体重はどれくらい必要?」という質問はとても多いです。
ただ結論から言うと、“必要な体重”は1つに決まりません。なぜならベンチは、体重(=筋量の出やすさ)だけでなく、フォーム・骨格(腕の長さ)・胸郭の厚み・減量/増量の状態・練習歴で大きく変わるからです。
そこでこの記事では、体重の目安を決める考え方として 「相対強度(挙上重量 ÷ 体重)」 を使い、80/100/120kgそれぞれの“現実的な目安”を整理します。
まず大前提:体重=「必要条件」ではなく「有利な条件」
体重が重いほど一般に筋量を載せやすく、ベンチは伸びやすくなります。とはいえ、体重が軽くても強い人は普通にいます。
大事なのは「体重を何kgにするか」より、**“体重に対してどれくらいの強さ(相対強度)を目指すか”**です。
目安が一発で分かる:相対強度(挙上重量÷体重)早見表
同じ100kgでも、体重が違えば難易度が変わります。
| 体重 | 80kgは体重の何倍? | 100kgは体重の何倍? | 120kgは体重の何倍? |
|---|---|---|---|
| 60kg | 1.33倍 | 1.67倍 | 2.00倍 |
| 70kg | 1.14倍 | 1.43倍 | 1.71倍 |
| 80kg | 1.00倍 | 1.25倍 | 1.50倍 |
| 90kg | 0.89倍 | 1.11倍 | 1.33倍 |
| 100kg | 0.80倍 | 1.00倍 | 1.20倍 |
「体重=挙上重量(1.0倍)」 を基準にすると分かりやすいです。
例:ベンチ100kgを体重80kgで挙げる=1.25倍。かなり“強い側”に入ります。
データで裏取り:ExRxのベンチプレス基準(厳しめ条件)で見る体重目安
ここからは、強さの目安として有名な ExRxのStrength Standards を使って、「その重量がどの体重帯だと“中級/上級”っぽいか」を見ます。
ExRxでは基準適用条件として、胸(胸骨下端より上)にバーをタッチ→一瞬停止→肘を完全伸展が求められます(いわゆる“雑な反発OK”より厳しめ)。
ExRx基準でのざっくり位置づけ(男性・18–39想定)
- ベンチ80kg:体重約70kg前後で「Intermediate(中級)」付近(表の74.8kg体重で中級83.9kg相当から逆算)
- ベンチ100kg:体重約95〜100kg前後で「Intermediate(中級)」付近(体重99.8kgで中級102.1kg
- ベンチ120kg:体重約80kg前後で「Advanced(上級)」寄り(体重82.1kgで上級124.7kg)
ここがポイントで、100kgは“体重100kgなら中級っぽい”一方、体重80kgだと1.25倍になり一気に難易度が上がります。
つまり「100kgに必要な体重」は、あなたがどの相対強度帯を狙うかで変わります。
結論:80kg / 100kg / 120kgの「体重目安レンジ」(現場で使える版)
ここでは実用的に、よくある3パターンで目安を出します。
- A:体重と同じくらい(1.0倍)で達成したい=比較的現実的で、多くの人が狙うライン
- B:体重の1.25倍で達成したい=かなり“強い”側(絞れていても達成しやすい)
- C:体重の1.5倍で達成したい=軽量級でかなり上級(フォームと筋力が揃って必要)
80kgの場合
- A(1.0倍):体重80kg
- B(1.25倍):体重64kg
- C(1.5倍):体重53kg
目安まとめ:一般的には「体重65〜80kgくらい」に収めて80kgを狙う人が多い。
100kgの場合(いわゆる“ベンチ100”)
- A(1.0倍):体重100kg
- B(1.25倍):体重80kg
- C(1.5倍):体重67kg
目安まとめ:
- 「体重95〜105kgで100kg」は“体重を味方にした達成”
- 「体重75〜85kgで100kg」は“体重を抑えた強さ(1.2〜1.3倍)”で難易度が上がる
(ExRx的にも、体重100kg付近で中級目安が100kg前後に来ます)
120kgの場合
- A(1.0倍):体重120kg
- B(1.25倍):体重96kg
- C(1.5倍):体重80kg
目安まとめ:体重80kgで120kg(1.5倍)は相当強い部類。体重を増やして90〜105kgあたりで狙うと現実味が増します。
(ExRxでも体重82kgで上級が約125kg)
「平均的にどのくらいの強さの人が多い?」の参考:StrengthLevel
StrengthLevelはユーザー投稿の大量データから平均値を出しており、男性のベンチ平均1RMは**217lb(約98kg)**で“Intermediate”相当とされています
もちろん母集団(トレーニングする人の中の投稿データ)なので一般人口そのものではありませんが、**「ベンチ100kg=ガチで別次元」ではなく、“中級〜上級の目標として現実的”**という温度感の参考になります。
100kg達成の成否を分ける:フォームの超重要チェックリスト
体重を増やすより先に、伸びしろが一番出やすいのがフォームです。特に100kg前後から「効かせる」より「力を逃がさない」が重要になります。
Stronger by Scienceの解説で強調されている要点を、実戦用に短くまとめるとこんな感じです:
- 肩甲骨をしっかり寄せる(リトラクション):胸が高くなって可動域が減り、肩も安全になりやすい
- 足で床を押してレッグドライブ:尻を浮かさず、胸を“バーに押し込む”感覚を作る
- バーを握り潰す・上背部を固める:下ろす局面の安定が上がる
- **押す軌道は「上に」だけでなく「上+少し奥(喉元方向)」**になりやすい
まとめ(これだけ覚えればOK)
- 「ベンチ100kgに体重は何kg必要?」の答えは1つではなく、相対強度で決まる
- 目安としては
- 80kg:体重65〜80kgが狙いやすい
- 100kg:体重75〜105kg(絞るほど難易度UP)
- 120kg:体重80〜105kg(体重80kgで120はかなり強い)
- ExRx基準で見ると、100kgは体重100kg前後で中級目安、120kgは体重80kg前後で上級寄りに位置づく
- 体重を増やす前に、肩甲骨の固定+レッグドライブで伸びる人が多い
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